２０２０年６月１日、パワハラ防止法が施行されたことによりSOGIハラ(セクシュアリティに関連するハラスメント)やアウティングも対象となりました。今日から企業の「SOGIハラ」対策が義務に。「パワハラ防止法」施行
これにより、 日本で初めてセクシュアリティに関連する差別禁止の法律ができたことになります。
ダイバーシティ関連でお困りの企業の人事担当者様がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
SOGIハラって一体なに？
さて、SOGIハラと聞いてもなんのこっちゃわからない・・・なんて方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
かくいうわたしも全くもってわかりませんでしたので、ご安心ください。
まずSOGIについて一緒に学んでいきましょう。
そもそも私はソギなのかソジなのかそこからわかりませんでした。
「SOGI」という用語の発案者の松中権さんが『はじめよう！SOGIハラのない学校・職場づくり』という本の中で「ソジ」と使っていらっしゃのでどうやらソジと読むようです。
読み方がわかった次は言葉の意味を理解していきましょう。
まずSOGIとは性的指向のSexual orientationと性自認のGender Identityの頭文字から取った言葉です。
SOGI ＋ ハラスメント でSOGIハラ。
つまり性的指向や性自認に対するいじめや嫌がらせのことをSOGIハラといいます。
このSOGIハラの中にはアウティングも含まれています。
アウティングとはゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー（LGBT）などに対して、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動のこと。
具体例を示されないとわからないよ！
という声が聞こえてきそうなので、次の項で具体例を示してみましょう。
SOGIハラの具体例①アウティング
ある日のオフィス。
今日面接した人が性同一性障害の人らしいんやわ。トイレとか更衣室とかどうしたらええんやろか。
それをアウティングって言うんですよ。
すごく簡略的に書いてしまいましたが、面接の場でカミングアウトを受けた場合、その話を社内の他のメンバーにすることはアウティングになってしまいます。
もちろん更衣室や使用するトイレのことなどで共有が必要な情報もあるでしょう。
その場合は必ず本人に情報を共有する旨の同意を取ることが必要です。
SOGIハラの具体例②人のセクシャリティについて陰口を叩く
僕、彼氏おるねん。
そうなんや〜。めっちゃええやん〜。
場面が変わって
カラフル君、彼氏おるらしいで。ゲイやんな〜理解できひんわ〜
・・・・・・・・・
(どこから突っ込もうか・・・)
これさすがに極端すぎるかもしれませんが、２点問題点があります。
まず１点目は場面が変わったところでカラフルくんセクシュアリティを他人に打ち明けたというアウティングと「理解でけへん〜」という発言です。
当然誰だって生きていて理解できないことはあるでしょう。
しかし自分の価値観にそぐわないことに対して他人を巻き込んでいくことはいつかいじめに発展していってしまう可能性がないとは言えませんし、陰で言われていることを知ったときの気持ちを想像してみてください。
私はとても辛いです。
また男性であろうと女性であろうと、いきなり性器の形を聞かれて喜んで答える人がどこにいるのでしょうか。
