性同一性障害の手術が保険適応って聞いたんだけどマジで?
そんなことを思ったので調べてみました。
性同一性障害の手術が保険適応になるのは一部の当事者のみ
2018年の診療報酬制度改定に伴い、性同一性障害の外科治療に保険診療が適応されるようになりました。
が、これはそれまでにホルモン治療を行っていない性同一性障害の患者に限るんです。
というのも日本の国民皆保険制度では保険診療(3割負担分)と自由診療(自費治療分)混合診療が認められていません。
ホルモン治療は自由診療にあたるので、ホルモン治療を開始している性同一性障害の患者はこの条件にあてはまらないことになります。
ですので、それまでに治療を開始していた当事者にとってはぬか喜びとなってしまうのでした。
なんや〜保険でできひんのかいな〜
性同一性障害の手術を保険で行うための必須項目
性同一性障害の手術を行うためには、「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」に沿った治療がマストとなります。
手術の可否は判定会議という会議にかけられ、そこでの承認が必要なのですね。
2020年6月現在、以下の組織で判定会議が行われています。(※抜けているところがあったら申し訳ございません。全力で訂正いたします)
- 札幌医科大学GID委員会
- 埼玉医科大学ジェンダー委員会
- 神奈川ジェンダー委員会
- 浦安ジェンダー委員会
- 北陸GIDネットワーク
- 関西GIC(Gende Identity Clinic)ネットワーク
- 岡山大学病院
- おきなわジェンダーセンター
性同一性障害の外科手術を保険で受けるにはどうすれば良い?
治療を始めてしまっていたらもう保険ないで手術をすることが無理なのは確実なのですが、大切なことはやはり最初からガイドラインに乗ることだと思います。
カウンセリングをすっ飛ばしてホルモン治療を受けられる方もいらっしゃいますが、カウンセリングで自分を向き合うことは性別適合手術を受けた後に「あのとき自分と向き合ってきてよかったなぁ」と思えることになると思うので飛ばさないほうが良いと思います。
基礎を作り終わっていない建物はいつ崩れるかわからなくて怖いですよね。
家づくりと比べるのは極端かもしれませんが、そういうふうに私は思います。